天然100%
天然100%の日曜日
あれは祖父の家の帰りだった。


『お姉ちゃん、疲れたでしょう。座って良いよ』

『え…でも…』

『良いから良いから』

『やめろよ!ジジイ!困ってるだろ!!』

『?!』

『ユウーこら!こっち来なさい!』


そうして、


女の子とおじさんのやりとりを見事に阻止した男の子は

母親に頭を叩かれた後、引きずられるように電車を降りていったのだった。
< 38 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop