契約の恋愛
草抜きたいなら頼むから一人でやってくれ。

「ほら、お兄ちゃん。早く行かないと恵流お兄ちゃんに叱られちゃうよ。」

顔を洗って歯磨きを済ました俺はゆっくり制服に着替え…たい所だが、そんな願いも虚しく琉衣にこしを押された。

俺はネクタイを締めながら呟いた。

「恵流お兄ちゃん恵流お兄ちゃんって、何で恵流にいちいち従うんだよ。おかしいだろ。俺たち兄妹だけ。」
「お兄ちゃん忘れちゃったのー?恵流お兄ちゃんには色々とお世話になってるでしょ。特にお兄ちゃんは!」

…まぁ、そうだけど。

てか、それとこれとは話が違うと思う。

草抜くことがあいつの力になるのか?
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