契約の恋愛
朝から何も食べていない&寝起きで息が上がらないというのもあれだが。

恵流は、いてーといいながら頭をさすっている。

そののんきな姿に、はりつめた感情が少し和いだような気がした。

「相変わらず…お前は手加減ないなぁ。頭の細胞死んじゃうじゃん。」

俺ははぁとため息をつき、抜いた草を恵流に軽く投げつける。

「年上が年下の上に乗るんじゃねーよ。今日は一段とうるさい。」
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