ずっと抱いてて
「大嶋君」
「はい」
ゼミの担当教官である高畑教授がボクの名を呼んだので、ボクが返事した。
「君もせっかく出席してるんだから、ノートぐらい取りなさい」
「分かりました」
ボクが頷き、シャープペンシルを取り出して、講義室のボードに書いてあったことをノートにメモし始める。
他の女子学生が笑い出す。
ボクは照れながらも、その場だけは頻りにノートを取り続けた。
だが、ボクは高畑先生から言われたときぐらいしかノートを取らず、後は適当に受け流しておくのだ。
それだけボク自身面倒くさがり屋だったということで、それは愛海はおろか、同じ文学部の学生は皆知っているようだった。
大嶋はズボラだなと。
「はい」
ゼミの担当教官である高畑教授がボクの名を呼んだので、ボクが返事した。
「君もせっかく出席してるんだから、ノートぐらい取りなさい」
「分かりました」
ボクが頷き、シャープペンシルを取り出して、講義室のボードに書いてあったことをノートにメモし始める。
他の女子学生が笑い出す。
ボクは照れながらも、その場だけは頻りにノートを取り続けた。
だが、ボクは高畑先生から言われたときぐらいしかノートを取らず、後は適当に受け流しておくのだ。
それだけボク自身面倒くさがり屋だったということで、それは愛海はおろか、同じ文学部の学生は皆知っているようだった。
大嶋はズボラだなと。