ずっと抱いてて
第12章
     12
 綾井の退屈極まりない授業を受けたボクと愛海は、講義が終わると、真っ先に外に出た。


 悠洋大の広いキャンパスを突っ切ったボクたちは、いつしか二様に海が見たいと思っていて、街の北にある海に行くことを暗黙の了解で決めてしまっている。


 愛海のマンションに二人で揃って歩いていくと、彼女が、


「今からちょっと日焼け止め刷り込んでくるから、ここで待ってて」


 と言い、マンションの部屋外でボクを待たせようとした。


 ボクが、


「俺、君の裸が見たくてさ」


 と言い、ちょっと強引に部屋へと入っていく。


 愛海は室内にボクを入れ、見ている目の前で服を脱ぎ、裸になって日焼け止めを刷り込み始める。


「照れちゃう」


 彼女はそう言ったが、ボクが背後から彼女の体を愛撫し、感じる部分を刺激した。

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