ずっと抱いてて
第2章
2
「祐太」
「何?」
「学校行こうよ」
「君、今日何か授業入ってるの?」
「ええ。二限目の教育原論と五限目にあるドイツ語の授業に出席しないといけないから」
「そうか。……確か君、教職取ってたよね?」
「うん。一応、高校の国語の教員免許取りたいって思ってね」
「教育言論って担当誰?」
「川井田よ。あいつ、絶対出席取るし、あたしもさすがにあれ落としたら、免許取れないから」
「じゃあ、ドイツ語は?」
「粟島(あわしま)。あのジジイも出席取るし、あたし嫌いなんだけど、第二外国語は必修だからね」
愛海がそう言って笑い出す。
「祐太」
「何?」
「学校行こうよ」
「君、今日何か授業入ってるの?」
「ええ。二限目の教育原論と五限目にあるドイツ語の授業に出席しないといけないから」
「そうか。……確か君、教職取ってたよね?」
「うん。一応、高校の国語の教員免許取りたいって思ってね」
「教育言論って担当誰?」
「川井田よ。あいつ、絶対出席取るし、あたしもさすがにあれ落としたら、免許取れないから」
「じゃあ、ドイツ語は?」
「粟島(あわしま)。あのジジイも出席取るし、あたし嫌いなんだけど、第二外国語は必修だからね」
愛海がそう言って笑い出す。