*執事サマの甘い誘惑*
「桜井結衣!そのお顔、二度と外へでられないようにしてさしあげますわ。」
にやりと笑う会長。
やばいやばい!
焦ったあたしはまた手首に力を入れたけど、やっぱり紐が解けない。
「やっておしまいなさい」
「かしこまりました、お嬢様」
会長が執事たちに指示する声が、教室に響く。
あぁ…
もうだめかも。
こんな訳の分からない人達にあっさりやられちゃうなんて。
「……っ」
誰のせいでこうなったと思ってんの?
東堂蓮…。
あんた、あたしの執事になったんでしょ!?
あたしを守るって言ったじゃん。
そう思っている間にも、執事たちが近寄ってきた。
「やだ……助けて!!!」
その時…
ガタガタガタッ
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