大嫌いな街
数mは離れただろうか。

不意に男は立ち上がり、踵をかえし、叫びながら逃げていく。

辛うじて聞こえたそれは、化け物と言ってるようだった。



男が去った後、激痛のあまりその場に倒れこむ。

化け物、か…。

俺には、お似合いの言葉だ。
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