*人形姫*

たどり着いた先

パタン、ドアが閉められた。
フラフラしながら降りる。地面と久しぶりに会った気がする。
新山さんが、車のキーをくるくると回しながら降りてきた。
なんで突然ご機嫌なのこの人……。
あ、ていうか今逃げるチャンス?

ガシッ
腕をしっかりと掴まれて、微笑まれた。

「逃がさないよ?」

怖いよ、この人!!私は抵抗もできず、そのまま連行された。
建物の中に入っていく。
ていうか、ちょっと待ってよ。
そこは超高級マンション。遠くからしか眺めたことのないような、高層マンション。

ここに住んでるの……?
一体この人何者!?
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