幕末恋々
バンッ------------







「仕方ねぇだろうっ!?脱走は切腹。隊規ではそう決まっているんだ。山南さんはそれを分かっていてここを出た。山南さんは死ぬ覚悟でここを出て行ったんだ。だから戻ってきたら切腹しかねぇんだ・・・・。」










土方さんはそう言って声を荒げ、言った。









その目には悲しみの色がにじみ出ている。







あぁ、私はなんで気付けなかったんだろう・・・・。土方さんが一番辛いのに・・・。











「ごめん・・・・土方さん・・・。ごめんね・・・。」










ギュッ--------









私はそう言って土方さんを後ろから力いっぱい抱き締めた。




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