幕末恋々
私がそう言うと土方さんはハァ・・・と少しため息を付いた後











「実は今、大阪城に松本医師が居るらしい。それで近藤さんを診てもらおうと思って、それに総司も連れて行こうと思う。」







「そうなんですか。そっちの方が沖田さんも近藤さんも治療に専念できますね。」








「あぁ、それでだ。恋、お前もそれに着いて行って貰いたいんだ。きっと年が明けたら戦が始まる。だから恋。お前も大阪に行ってくれ。」











土方さんはそう言って私の目を見た。









「・・・・わかりました。大阪城に行って2人のお世話をしてきます。だから土方さん・・・絶対に死なないで・・・・」








私がそう言うと土方さんに力強く抱き締められた。








「あぁ、絶対にお前を置いて死んだりしない。約束する。」









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