渇望男の潤いペット2
「………君が良ければだけど…」

「うん…」

「定期的に…







…血が欲しい」





彼女が静かに頷いた

まるで知っていたかの様に…




「それは、あなたが飲むの?必要なさそうだけど…」

「いや、父親だ…」


父は俺にその仕事を与えた


俺を試しているのか…、自分は一度断られたのか、よくわからないが俺に言われた


こんな嫌な役を…




「全は、お父さんが好きなの?」

彼女の質問に戸惑った…

意外な質問だったから



「好き?っていうのはよくわからない…
ずっと家に居なかったし、父親なんて知らないで育ったから、上司っていう感覚なのかもしれない…」

「………そう」

「…でも」

「でも?」

「今回の事は、軽蔑している…」

一人の女の子を、ペット扱いするなんて…

いや、奴隷だ…



可哀想で仕方がない…



「そっか…」

少し微笑んで、また彼女は足を見つめた















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