渇望男の潤いペット2
「え?」

「若返りなのか、万病の薬か、果ては不老不死の薬か…
いい買い物をしたもんだ!」

下品に笑う自分の父親を軽蔑した目で見ながら、俺は考えていた…


万病の薬?


不老不死の薬?


本当にそんな事があるんだろうか?


言わば魚だろ?

魚に、人をそこまで変える何かが存在するのか?

それとも、やはり妖怪か何か、この世のものではない何かがあるって事なのか?


「全、至急医者を呼べ。」

「え?何かあるんですか?」

「わからん奴だな…また飲むんだよ!それからあの血液の成分を調べさせる…
そうすれば、若返りの秘密が明かされるかもしれん」

父さんは嬉しさを堪えられないのか、また下品に笑いだした

「それを大量生産してみろ?ワシはまた大金持ちになる!!永遠の若さと金…両方が手に入る!!」


大喜びする醜い生き物から俺は目を逸らした

欲が深くて傲慢な生き物…

化け物は一体どっちなんだ…









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