Secret Prince
そんなわけで、凪には申し訳ない事をしたが、
多少、能力を使わせてもらった。
何せ、反射神経やら敏捷性やら、色々と冴えていそうな奴だったから、
触れている時に飛び起きられたら、どんな反応をされるか分からないからな。
瞳の色を変え、真っ直ぐに凪の寝顔を見つめる。
ちなみに、視線が交われば、より効果があるが、
一方的に自分側が見つめるだけでも、反応を鈍らせるくらいなら出来る。
制服の下から手を滑り込ませて、直に肌を撫でてやると、
擽ったそうな表情をしていた。
こんな奴なら、撫でるのはまだしも、撫でられるのは、
強烈に嫌悪していそうだからな。
もう、この反応をした時点で、こいつは、俺の色香に呑まれている。
腹筋は割れていて、背筋も整っていた。
流石に、運動部をかけもちしまくっているだけあるなぁ、と感心した。
ただ、それだけがこいつの形を作っているようには見えなかった。
後々、厄介な事にはなりそうだし、裏の顔っていうのを暴いておこうかなと思った。
































それが、凪が失神中に、俺がしていた事の振り返り、だ。



「……なぁ……。」


俺は、話を切り出す。




「何ですか?
 藍斗先パイ。」
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