Secret Prince
「えーと、お腹空いたんで、晩御飯にしませんか?」





沈黙に耐えかねて、俺は、そう言った。
すると、夏川先輩は、相変わらずの天使の微笑みを湛えて、
そうだね、と気を取り直したようで、唯一まともな応答をしてくれた。





「うん、分かった。すぐ用意するね。」





その返事と共に、時間が、再び動き出したような、そんな感じ。































それから、15分後、いや、晩御飯をすぐに作ったにしても、
……早すぎじゃないか?





「ゴメンね、遅くなっちゃって。
 お待たせ、たんと召し上がれ。」






夏川先輩は、テーブルに本日のメニューを置き始めた。
この匂い、……食欲をそそるな、これは……。
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