Secret Prince
「あー、そういえば、さっき、凪、暴れていたとか言っていたけど、
 どうしたの?」


表情は穏やかだが、内心、怒っているんじゃないだろうか。
何だか、雅先輩並みに、どす黒いオーラが背後に立っている気がする。

























「えーと、あ、その……。」



「凪が欲求不満だったらしくて、俺、寮に戻ってきてから、
 相手、してやってたんです。」





言葉に詰まる凪に代わって、俺が答えてやった。
さっき見せつけてくれた腹黒野郎の、こんな姿を見られたんだから、
これぐらい安いものだ。




何の相手か、って?
セックスも面白そうだが、喧嘩、だ。



























「へぇ、凪が欲求不満、……か。
 ゴメンね、会長の仕事がここまで忙しくなかったら、
 相手、してあげられるのに。」



雨宮先輩は、苦笑気味にそう言った。
いやいや、どう見ても、そう思っていないだろう。
何だ、これ、新手の探りか?
< 183 / 644 >

この作品をシェア

pagetop