Secret Prince
いや、正確には、引き返そうとした、だな。
























脱衣所の扉の前に、一人の男、いや、……ヤンキーらしき、この学園の生徒が、
憮然とした表情で立っていたからだ。
ピアスは言うまでもなく、そして、髪はワックスで立たせ、しかも、色は赤。
ついでに、顔は、……かなりいかつい。


































まじまじと見つめていると、そいつは、不意に口を開いた。
その表情には、あからさまに敵意が滲み出ていた。
無理もないだろう、……だが、その相手を間違えてはいけないと思う。



「……あんた、誰?」

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