Secret Prince
「…………って、あれ?
 その子は、誰?」



乃愛が、口を開いた。




























「僕は、今日からこの寮に入る事になった、栗代藍斗といいます。
 どうぞよろしく。」


いちいち紹介するのは面倒だけど、流石にもう慣れた。
貼り付けたような営業スマイル、……ここに来てからというもの、
立て続けにバレたけど、……こいつはどうかな?












「藍斗、・・・ね。
 俺は、乃愛凪(Nagi Noa)。
 こちらこそ、よろしく。
 たぶん、俺から見たら先輩だと思うけど、敬語は面倒だから、なしな。」



そう言って、手を差し出してきた。
お約束の、握手、ってやつね。
何だか、やけにゴツゴツした、……というか、大きくて筋肉質な手だった。
でも、筋肉の付き方には無駄がなくて、華奢な身体つきの割に、握り返してきた
手の力は、力強かった。
もしかしなくとも、こいつ、何かやっているのかな。
それにしても、敬語はなし宣言までしやがったな。
俺のいる組織は、完全な実力主義だから、寧ろ、年上が年下に頭を下げる事だってある。
だけど、……普通、学校って、……まぁ、良いか。
…………上等じゃん?



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