恋の花びら
「ん~。疲れた」
放課後の生徒会を終え、そのまま下駄箱へ向かう。
もう、
私が教室に向かう理由なんてないしね。
「なぎさー」
遠くから聞こえる声と足音に振り返る。
「いつもと違って教室にいないから焦ったし。
はい、忘れ物」
ドサッと渡されたのは会計の資料。
「なにこれ」
「同じ会計として助け合うことは大事だと思う」
うんうん、
っと頷くのは同じ生徒会会計の宮脇大喜(ミヤワキダイキ)。
これって確実に大喜の分の仕事だよね。