盲目の天使
小屋のすぐ外に出ると、強い風が吹き降ろしている。
決心が揺らぐかと思ったが、リリティスは、むしろ楽しそうに見える。
「この手袋をはめて、決して、急には動かないように」
オークリーは、手袋をリリティスに手渡すと、
指を口にくわえて、ピィーっとならした。
手袋なんてものじゃないわ!
リリティスに、渡された手袋を、彼女の腕にはめながら、ルシルは思った。
それは、何重にも綿が入った、分厚い皮でできており、
肩の上まで覆うほどの長さと、重みのある、まるで鎧のような代物だった。
オークリーが口笛を吹いて間もなく、ジルが旋回しながら降りてきた。
「きゃっ!」
ルシルは、悲鳴を上げて、後ずさった。
こんな大きな鳥を、ルシルは、生まれて初めて目にした。