ワガママな弟
移動してる間
廉は本当にニコニコしていて
あたしもほんとに嬉しかった。
車はシートがふかふかで
今後は乗れそうにないから
いっぱいはねて楽しんだ♪
「ねぇどこに向かってんの?」
それだけはいくら
頑張っても教えてはくれなかった。
「そうだ、結華。」
急に廉があたしの方を向いた。
「誕生日、おめでと。」
廉は、そう言った。
最高の笑顔で。
もう。
それ以上ダメだって言ったじゃん。
あたしの頬にはたくさんの涙が
伝っていた。