バツ1子持ち、それでも大好きだよ先生!《あれから〜6年が過ぎて》
マンションに戻ると健太郎が高熱でぐったりしてる。



病院は休みだし、カオリさんに話すと、



「今勇斗に連絡したら、小沢君がこっちに向かってるから、安心して待ってろって言ってた。


だから大丈夫だと思う。」



『そうなら良かった。カオリさんは華が何処に行ったか知ってますか? 』



「え、まぁ何となく勇斗から聞いていたから、


でも華、勝手に暴走してしまうし心配なのね。


一輝さんに何も話してないんでしょ?


あれだけ一輝さんに話しなさいって言ったのに。


本当にごめんなさい。」




カオリさん謝らないで下さい。


『俺は、華が俺に話さない事を怒ってるじゃないんです。

華のしてる事は一時の同情に過ぎない。


逞君の力になりたいのも分かるし、


助けてやりたいのも分かる。


たけど、家族ではないからずっと一緒にはいてあげられない。


逞君、今華といる時はいいけど、


多分華から離れられなくなると思う。


逞君がもっと辛い思いをすると思うんだ。


中途半端な優しさはよけいに逞君を傷つける事になるんだよ。』







< 119 / 228 >

この作品をシェア

pagetop