バツ1子持ち、それでも大好きだよ先生!《あれから〜6年が過ぎて》
帰り着替えて昇降口で将一君を待った。




将一君は二年の同じテニス部の友達と一緒に昇降口に来た。



『夕顔ごめん待たせたな。』



ううん、恥ずかしくて俯いてしまう。



将一君の友達が、「河上沢田泣かせたら承知しないからな。


沢田さん河上に何かされたらすぐ俺に言ってくれよ。

助けに行くからさ。」




将一君は真剣な顔で、『俺は夕顔泣かせたりしない。』



はっきりそう言ってくれた。



その言葉が凄く嬉しかった。



始めて男の子と二人だけで帰る。



『夕顔。俺の話しを聞いてほしいんだ。』



私と将一君は公園に寄った。



もう何年も来ていない。



夕暮れ時で公園には誰もいなかった。



私たちはベンチに座った。


『俺の話しは幼馴染みから聞いてると思うけど、


殆んどが事実だから否定のしようもないけど、


俺始めて恋をした。


夕顔が俺の初恋なんだ。


今まで色んな女が言い寄って来て、


来るもの拒まずって感じで付き合って来た。


嫌付き合うって言うか全てが遊びだった。






< 164 / 228 >

この作品をシェア

pagetop