風にキス、君にキス。
「…なんでもな…っ」
幼なじみってズルい。
あたしの癖を、知り尽くしてる。
…嘘ついた時のあたしの表情を、知り尽くしてる。
「誤魔化せると思ってんの?」
「…っ」
「柚」
「や…っ」
腕を掴まれて、思わず振り払うと。
…日向はため息をついてから、あたしの目をもう一度見つめてきた。
「バレバレ。」
「え…?」
…バレバレ、って…何が…?
状況が飲み込めないあたしにお構いなく、日向はふっと息をつくと。
手を、差し出した。