偽装婚約~秘密の契約~





朝食を済ませて

その他のことをやり終え、車に乗り込む。



今日の運転手は瑞季さん。



『森本は晴弥様とアメリカへ行きましたので私が運転させていただきます』


なるほど。

そういうことね。


きっと、あたしがいなかったら瑞季さんがついて行ったんだろう。



『お元気がないようですが。

やはり、晴弥様がいないと淋しいですか?』



「……そんなことないですよ。

アイツがいなくてせいせいします」


瑞季さんはあたしの答えを聞いてクスッと笑っている。


瑞季さんのことだ。

あたしがウソをついていることくらい、見破っているんだろう。




『どうですか?

今夜はジュウゴ様や芽依様、要様を呼んでお食事会を開いては?


私、腕をふるいますよ』



「………そう、ですね」



いい気晴らしだ。

晴弥がいない間に、みんなに癒してもらおう。










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