オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
なんで芸能人なの、とか
なんで関西弁なの、とか
なんで抱きしめるの、とか。
いろいろ疑問はあったけど、いちばんは篁くんに再会できた嬉しさだった。
「篁、くん?」
「ん、中学ん時一緒やった篁舜爾」
「……本物?」
「本物もニセモノもあるかっちゅーねん。ほれ」
少し腕をゆるめて、あたしの目の前で舌を出してくる。
その舌先には、昔あたしが初めてプレゼントしたピアスが変わらずついていた。
「わざわざ今日のためにつけてきてんで。あの絢なら俺んこと忘れとるかもしれへん思て」
そうして篁くんがあたしをバカにするように唇を歪ませて笑った、その瞬間。
篁くんの左耳に、キレイな右ストレートが飛んできた。