オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
篁くんに攻撃をしかけたのは考えるまでもなく藤岡くんだった。
勢い良く向かってくる拳を軽くかわす篁くん。
あたしの目の前を、標的を失ったそれが通り過ぎていく。
驚いて、声も出なかった。
パシッとその拳を受け止めた篁くんが、藤岡くんに笑いかけた。
「なんやなんや、血気盛んやなぁ斎」
「うぜぇ。くっちゃべってんだったら、さっさと戻れ」
「オマエそないに嫉妬深いヤツやったっけ」
あはは、と毒気のない笑顔に対して、藤岡くんはイラついたように目を細める。
これは危ない。
藤岡くん、キレる寸前だ。