オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
ていうか、ふたりって知り合いなの?
藤岡くんのこと“斎”呼びのひと、初めて見た。
止めたいけど、ふたりのあいだに割り込むこともできなくて
慌てるだけのあたしを篁くんが指差す。
「ほら、絢困っとる。んな怒んなや、な?」
「……」
篁くんの笑顔と、周りの視線に舌打ちをしながら藤岡くんは腕を下ろした。
そのまま自分の席にもどる。
よかった……また教室出てっちゃったりしたらどうしようかと思った。
篁くんが黒板の前に戻ったのを確認して、あたしも小さく息を吐きながら座った。
心なしか……女の子たちの視線が痛い。