オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~




そして




それから羽鳥右京は毎日昼休みあたしのところに来るようになって。




「ちょっ、翼あの人生徒会長じゃん!!」

「めっちゃカッコよくない!? 翼何したの!?」

「右京センパイ……なんで翼なの……」




あたしのクラスの女子はいろいろ好き勝手に騒ぎ始めた。

それをいいことにあの男は……




「俺、翼ちゃんのものなんだー」




とかホラ吹きやがった。

したらみんな信じちまうし、それからなんか生暖かい目で見てくるし。




「あーもー来んじゃねーよッ!!」

「照れないでいいよー」

「照れてねぇ!! オマエの目はちゃんと機能してんのか!!」

「翼ちゃんに盲目だからわかんなーい」





ああ……


――ほんと、最悪だ。





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