オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
いつも絢と一緒に赤点かそうじゃないかギリギリの点数をとってるあたしにとってそれはありがたい。
でもコイツとふたりきりかよ……。
「……翼ちゃん成績やばいんじゃないかなぁ……」
あたしが悶々と悩んでいると、とどめを刺してきた目の前の茶髪野郎。
なんで知っている。
授業中は寝てばっか、課題の提出率は4分の1以下のあたし。
テストで成績をあげなきゃ……やばいのだ。
「……っお……教えろ!!」
「やったー受講料はちゅー1回ねー」
「誰がするかアホーッ!!」
あたしのツッコミを聞いてんのか聞いてないのかわかんない様子で、バ会長は教室の出入り口へと向かって行く。