オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
指定制服では珍しい黒いシャツは、確かに怜さんの学校のもの。
怜さんがおとなしい、と称した顔は確かに派手とは言えず、素材そのままの素朴なかわいさだ。
「ほ、ほんとにだめ……ですか?」
「あ……い、いやあのー……」
「なんでもしますから、お願いします……っ」
カバンを持つ両手を白くなるまで握りしめるほど緊張しているんだろう。
少し潤んだ瞳は、断られるのを怖がってる。
『で、あの、もし翼ちゃんが嫌じゃなかったら……
その子にちょっと協力してあげてほしいな』
怜さんのメールはそれで終わってた。
協力なんて……なんであたしがしなきゃいけねーんだ。
別にあたしは関係ないだろ。