オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
いろいろあるけど、でも。
「あたしなんかじゃなくても……いいんじゃねえの、って……」
いちばん嫌なのは、たぶん
こんな考え方してるあたし自身で。
「それだけ、だから」
ぜんぶ言ったら、驚いたようにあたしを見つめる視線に耐えられなくなった。
逃げるように電車に乗り込むと、ちょうど扉が閉まる。
引き止めるような声が聞こえたけど無視。
今振り返ったら、あたし何言うかわからない。
そのまま電車は走り出して、あたしはその場にしゃがみこんで、しばらくのあいだガタンゴトンと揺られていた。