トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜


――そして…


車を走らせること
約3時間…。




「うわーっ!!
結構広いし、綺麗なお部屋だね〜♪」



「ここなら人の目を気にしなくて済むだろ?」



「うんっ♪」



そう、あたしたちはお忍びで。

箱根にある、某旅館に来ているのだ――。



ここなら、誰に気を使うことなく。

誰にも邪魔されることなく。

ふたりの時間を満喫できると思って―…。





「あっ!ねぇ優、こっち来て〜!
お部屋に露天風呂がついてるよー!?」



「美衣と一緒に入ろうと思って、この部屋にしたんだよ。
だからあとで一緒に入ろ〜なっ♪」



「えーっ!!?
恥ずかしいよぉ〜っ!!」



「なーに今更、恥ずかしがってんだよ。
もっと恥ずかしいことしてる仲なのに」


なんて、優はニッと白い歯を見せながら、意地悪なことを言ってくるもんだから。



「ちょっ…ちょっと!優〜っ!?」


あたしの顔は熱が集まって、赤く染まってしまいそうだ…。





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