トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
そして、
後悔を残したまま…
あたしたちは卒業式の日を迎えてしまった。
「俺さ、やるからには本気で頑張るから…
だから見ててくれよな!」
照れくさそうに言っているけれど。
その瞳からは、優の決意が伝わってきた。
「うん、あたしは優の1番のファンだからね!
だから、影ながら応援してるから頑張ってね。」
あたしは精一杯の笑顔で、明るく振る舞った。
「影ながら…か…」
優は一瞬だけ、とても切なそうな表情を見せたような気がしたけれど…。
「1番のファンてこと…
約束なっ!」
そう言って、優はあたしの目の前に小指を差し出した。
「うんっ!約束ね!!」
あたしはこの時、心に誓ったんだ―…。
この想いは
綺麗な想い出として
そっと胸の中に
閉まっておこうと―…。
そして、あたしたちは
別々の道を歩き出した―…
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