トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜

俺は頷くと、話の続きを始めた…。


「今でも、後悔してるんだ…」


「…後悔…?」




「美衣に『別れよう』って言われた時…。

美衣の受験が終わるまであと少しだったのに。
それなのに俺は、どうして会いたい気持ちを我慢しなかったんだろう…って。

どうしてもっと、美衣を想いやってあげられなかったんだろう…って。

そしたら今でも…
美衣と一緒にいられたかもしれないのに…って」


「…優…」




「だけど、自分の気持ちばかりを押し付けたせいで、こんな結果を招いたわけだし…

なによりも、美衣のこれからの人生がかかってる大事な時に…
邪魔になったらいけない。

そう思ったら
『別れたくない』なんて、
言えなかった…。

別れを受け入れて、美衣を見守ることが…
1番いいと思ったから…」



「―……っ…」


美衣は、まるで小さな子供のように泣きじゃくっている…。




.
< 71 / 337 >

この作品をシェア

pagetop