トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
俺は頷くと、話の続きを始めた…。
「今でも、後悔してるんだ…」
「…後悔…?」
「美衣に『別れよう』って言われた時…。
美衣の受験が終わるまであと少しだったのに。
それなのに俺は、どうして会いたい気持ちを我慢しなかったんだろう…って。
どうしてもっと、美衣を想いやってあげられなかったんだろう…って。
そしたら今でも…
美衣と一緒にいられたかもしれないのに…って」
「…優…」
「だけど、自分の気持ちばかりを押し付けたせいで、こんな結果を招いたわけだし…
なによりも、美衣のこれからの人生がかかってる大事な時に…
邪魔になったらいけない。
そう思ったら
『別れたくない』なんて、
言えなかった…。
別れを受け入れて、美衣を見守ることが…
1番いいと思ったから…」
「―……っ…」
美衣は、まるで小さな子供のように泣きじゃくっている…。
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