労働の価値 その2
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商品ふたつ、
たとえば上着1着と、
1mの布を考えよう。

そして、
上着が、
布の2倍の価値だ、
と、
してみよう。

だから、
1mの布の価値が、
「1」ならば、
1着の上着の価値は、
「2」になるのだ。


ひとは上着に、
上着ならでは、
と、
いう、
「のぞみ」をもつ。

そういう、
上着だけの、
「使う価値」をもつ。

その上着を作るには、
「上着なりの」労働が、
必要だ。

どう物を作るか、
その作業は、
作るもの、
作り方、
材料、
道具、
そしてこれまではどうだったかで、
決まってくる。

労働が、
役に立っていると、
作ったものには、
「使う価値」がこめられる。

作ったものが、
ひとつの「使う価値」となってくる。

そこでこのときの労働を、
「役に立った労働」と呼ぼう。

≪「役に立った労働」は、「有用労働」と呼ばれる。≫

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