労働の価値 その2
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ふたつあわせて ひとつながりだから、
ほんとうは、
たがいに勝手にできているわけでは、
ないのだが、
見た目はそうなっているわけだ。

このように、
あちこち、
いろいろ、
ますますばらばらになっていく。


すると、
商品の一生というつながりは、
右左の食い違いからくる はげしいパニックでからめとられ、
うごめくかたまりとなっている。

商品のなかには、
「使う価値」とただの「価値」が、
食い違う。

働は、
ひとりひとり勝手にやっているが、
ひとびとのつながりのなかに収まらねばならぬ。

その商品を作るだけのための労働が、
いずれともひとしい無色透明の労働とならねばならぬ。

商品が意志と行動を手に入れて、
ひとが意志も行動もない動かされるだけのものとなる。

このような食い違いが、
商品の1幕と2幕の変身のにらみ合いなかに、
このように進んでしまった運動の姿を保っている。

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