遠くから来た男の子
すると、「何を言う。お礼を言うのはわしらのほうだ。若い頃に犯した過ちを責めもせんで、わしらみんなを受け入れてくれた。この時間がわしらにとってどれ
だけ救いになったことか。深く感謝しているよ」と、ひとりの老人が言いました。

それから、男の子はレム達に近づき「ジャン、リズ、トーテにカルロ、そしてレム、きみたちは、僕に歩み寄って来てくれた。そして、明るい幸福な世界へと導いてくれた。僕は再び目覚めることができた。ありがとう」と、言いました。
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