遠くから来た男の子

さようなら男の子

こんな楽しい日々が数ヶ月続き、白い雪がチラチラと舞うように降り始めた頃、ついに、宇宙船は完成したのです。
 
大男のひつぎも中に運び入れ、『リペスキンドへの道標』と掘ってある木の根元まで、船を移動しました。
 
いよいよ出発のときです。男の子は、ひとりひとりの手をとり「みなさんの助けがあったからこそ、こんなに短期間で船を完成させることができました。おかげで僕は、故郷の星へ帰ることができます。この恩は生涯忘れません。本当にありがとうございました」と、深々と頭を下げました。
< 55 / 58 >

この作品をシェア

pagetop