12歳差〜先生と生徒〜


先生たちがよく通るところに
私たちのクラスはあった。

《友田派》と《林派》が誕生してから、
私たちは1年生だというのに、
授業をあまり聞いていなかった。



足音がかすかに聞こえる、
それと同時に動き出す私たち。


『来た?誰先生かな?』

『あの足音は……友田?』


授業中にこんなことばっか…


「「「「来たぁぁぁぁ!!」」」」

「嘘…本当に友田だ…足音でわかるッて………」


「はづきも少しは興味もったら?」


「だって2人ともおじさんじゃん。」


「それもそっか!!」



そうだよ、28なんて私たちから見たら、
ただのおじさんだよ。






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