【完】Be BOOL!
「和人~!お前も大変だね~」
お気楽そうに話しかけてきたのは、俺の中学からのダチ
舜(しゅん)だ。
こいつには、澪とのことを結構愚痴っている。
愚痴というより、相談?
なかなかに女経験豊富な舜は、たまにいいアドバイスをくれるから重宝。
「天下のモテ男がこんなに苦戦するとはね~!
かなり手強いね、澪ちゃん」
天下のモテ男って・・・
学年で、おそらく一番モテているであろうヤツに言われても説得力がない。
「舜、俺、今日勝負するよ」
「あっそ。ま、頑張れば?」
・・・どうして俺の周りは、こうも冷たいヤツらが多いんだろう。
そして、いつもいじられてる俺は何なんだ?
もしかして、Mなのか?
悶々としながら一日を過ごし・・・
気がつけば放課後だった。