【完】Be BOOL!
それで、今は澪の部屋。
実は、澪の部屋に入るのは今日が初めて。
付き合って三ヶ月も経ってるのに。
俺の家に澪が来たことは何回かあったんだけど・・
澪は、俺にコーヒーを淹れて出してくれる。
角砂糖を3つと、ミルク。
俺が甘党だという事を知ってるから・・
『俺、甘いコーヒー好き!角砂糖3つ入れたのが美味しいんだよ!』
いつの日にか交わした会話。
というか、一方的な俺のおしゃべり。
でも、それを澪は覚えててくれたんだ。
無視してるわけじゃ・・
聴いていないわけじゃなかったんだ・・。
なんだか無償に嬉しかった。
・・・だけど
澪がブラックコーヒーを美味しそうに飲んでいるのを見て、
なんだか無償に落ち込んだ。