ラブプレ☆マニア


「こんばんは、ヒロさん」


「おい、今いいとこやったんやぞ」


兄ちゃんは、不機嫌オーラ丸出し。


それも気にせず、ヤスは兄ちゃんの向いに座った。


そして。


「お願いがあるんです!ヒロさんに。ミチにも、頼みたい」


頭を下げた。


な、なんやろ。


ヤスが兄ちゃんならともかく、あたしにまで頭を下げるなんて。


切羽詰まった様子のヤスに、さすがの兄ちゃんも目を向ける。


「ど、どしたん?ヤス……」


「まず、ヒロさんに。温泉旅行、俺とマナも一緒に行かせてください!」


「は……?」


「お願いします!」


「なんで?二人で行ったらいいやん」


俺はミチと二人で混浴したいんや、ってお兄ちゃんは続ける。


……いやいや、さすがに4人で温泉は入らんやろ。


「俺!」


ヤスが、切羽詰まった状態通り越して、泣きそうな顔になった。



「まだ、マナとキスから先したことないんです!」


その言葉に、あたしと兄ちゃんはあんぐり口を開けた。


「う、うそ?!あんたら、もう付き合って1年やん!」


「そうやねんけど……。マナ、エッチってどうやるかも知らんぐらい純粋で。ディープキスすら、まだ…」


ま、マジかよ……



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