Lie & Truth ―君色番外編―

―02―

そういえば…

俺があの女と出会ったのも、こんな桜が舞うような春の季節だったような気がする。




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「えぇ!?純平中2にもなって初恋まだなの!?」

「あんなにモテるのに…」


きっかけはクラスメートとのこんな会話だった。


別に興味はないと言っているのに、面白がって俺に女を紹介するだとか言い出して聞かない佐伯。

かく言うこいつも別にモテている訳ではなく、むしろ追いかけ回している方だが、お調子者のムードメーカーな性格から、女友達は多かった。


言い出したら聞かない奴なので、面倒くさいから俺は奴の気が済むようにしてやろうと思った。



「じゃあ明日空けとけよ!!俺たちも彼女ゲット出来るかもしれないし気合入れて行こうぜ!!」

「おう!!」

「……………」


やる気満々の二人をよそに、俺は心底どうでもいいというような顔で、今日の夕飯はなんだろうとか、今日面白いテレビやってたっけな?とかそんな事ばかりを考えていた。
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