恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
私達1年生三人は、黙り込んだ。
なんで2年生は男子の先輩だけなのか、
なんで渡先生が、必死に女子部員探していたのか、
やっと分かった…。
「…あのさ、別に一色くんを好きになるな…とか、言ってないから。」
不意に中川先輩は、穏やかな顔をした。
「あれからまだ一色くんがなおを好きかどうか、私もなおも知らないし。ただ、そういうことがあったことを知ってほしかった。うちの水泳部の一員になるんだったら。」
「はい…。ありがとうございます。」
愛はうつむきがちに小さな声で中川先輩に言った。