恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
「いやっ!入らないです!泳げないし!」
私はしどろもどろで断った。
でも適当に言ったわけではなく、
私は本当に水に顔をつけられないほどのカナヅチ…。
でも…
「えー!莉央、一緒に入ろうよぉ。私だけじゃ寂しいじゃん!」
愛が寂しそうな顔を私に向けてきた。
『えー!』
…は、こっちだって!!
泳げないのに水泳部なんて…
聞いたことないよ!!
それに私、帰宅部って決めたのに。
せっかく自由な放課後が手に入ったんだから、そこまで付き合いきれないよ!