恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


「すみませーん。」


私も少し苦笑しながら先生に返した。



「まったく…。合宿入るまでには破れるくらいに熟読しとけよ?」



先生は、私の頭をくしゃくしゃとなでて、先輩たちの練習を見に行った。




いつもの光景。


いつもの先生の態度。




私はくしゃくしゃとされた自分の頭をそっと触った。



先生の体温を感じる。

先生を、少し近くに感じられるよ…。



私は、触られた嬉しさを噛みしめた。


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