恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


「莉央。」



先生に名前を呼ばれた。


条件反射で、私は顔を上げる。



「よくやった。」



そう言いながら、先生はキャップをしたままの私の頭を手でポンポンとやった。



久々に先生の顔をまともに見た。

先生の笑顔が、優しい。


私にだけ、微笑んでくれてる。


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