恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
「部長から。渡に記念品贈ろうって。」
「え…?」
渡先生に、記念品を!?
「部費じゃ足りなくなったらしいから、一人500円らしい。会計の牧先輩まで。江藤にも言っといて。」
いつもの素っ気ない調子で、山田くんは用件だけ話した。
「あ…うん。」
そっか…。
本当に、渡先生、いなくなるんだよね…。
何となく、渡先生との別れが近付いていると実感した。
「あのさ。」
私はとりあえず愛に知らせようと思い教室に入ろうとしたけど…
まだ同じ場所に佇んでいた山田くんに呼び止められた。