ラブ・アタック!!
もしかしたら私達を見てるんじゃないかも?!と辺りを見回すと、通行人は誰もいない。
(な、なんで・・・;)
半泣き状態で立ちつくしていると咲間君がこちらに歩いてきた。
(来ないで~~~ッ(泣))
そんな願いも叶わずとうとう声を掛けられた。
「お前ら完全遅刻。あんただけ会長室連行、な」
「へっ?!」
(何で私だけ?!晴海は・・・?)
そんな私の困った視線に気付いたのか咲間君はため息混じりに
「そいつ置いてけ。もうすぐ生徒会役員来るから大丈夫だよ」
と言い、強引に私の腕を引いた。
「や、ヤです・・・ッ!!離して下さいッ!!」
「は?遅刻すんのが悪いんだろ?」
フッと笑って引く力を強める咲間君。
(何なの?!怖いよぉ・・・;)
ってか!!
「1時間目始まっちゃいます!!教室行きましょ?!確かB組でしょ?私D組なんで途中まで一緒ですよ」
何が言いたいんだ、私・・・((汗
「1時間目、もうすぐ終わるし。それに今日休みってことにしといてやるから☆」
安心させるために言ってるんだろうけど、全く逆効果・・・;
「・・・ッ離してよ!!」

ダァン!!

「ってぇ・・・((怒」
「ひぃっ;すすすすみませんっ!!つい・・・「つい、じゃねぇだろ!!殺す気か?!」

なぜこんなやりとりがあるかって?
・・・そうです。私が咲間君を投げてしまったんです;(柔道・剣道を習っています)
しかも、綺麗に背負い投げが決まってしまって・・・(;□;)))
「大丈夫で「何が大丈夫?だ!!めっちゃ痛ぇよ!!バカッ」
ベシッ!!
咲間君のが私の頭を叩いた。
・・・カチン。
負けず嫌いな私がキレた。
「何すんのよ?!痛いなぁ!!不良!!」
「それはこっちの台詞だ、ボケ!!」
暴言の吐き合い。
これが平和だった学園生活を壊すことになるなんて知らずに。
そして、この出会いは運命だとも気付かずに・・・
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